虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

自彊術(じきょうじゅつ)初体験!!

私は現在51歳ですが、年のはなれたガールフレンドがいます。オン年86歳くらいの。酒屋(小売り)の妻として過ごしてきたお婆さんです。酒屋に不運が続いて閉店したあとは、敷地に貸し家屋を立て、茶飲み友だちと悠々自適な生活をなされています。 私は2…

フリッツ・ハーバー〜不運な愛国者

化学者特集 その3(全3話・完結) フリッツ・ハーバー(Fritz Haber, 1868年12月9日 – 1934年1月29日)はドイツ(現在のポーランド・ヴロツワフ)出身の物理化学者、電気化学者。ユダヤ人から改宗したプロテスタントである。第一次世界大戦時に塩素を始め…

「きりひと讃歌」・・・もう一つの「ブラック・ジャック」

手塚治虫特集 その2(全2話) 手塚治虫はもともと医師で、医学を取り上げたマンガには、他の追随を許さぬものがあります。「ブラック・ジャック」がもっとも有名ですが、「陽だまりの樹」・「きりひと讃歌」なども名作です。 今日は長編「きりひと讃歌」を…

近代化学の父・ラボアジエの業績と最期

化学者特集 その2(全3話) かつて、数学者のカール・グスタフ・ヤコービ(1804−1851)は、「科学の唯一の目的は人間精神の栄誉のためにある」という名言を吐きましたが、化学者・アントワーヌ・ローラン・ド・ラボアジエ(1743−1794)は…

「ばるぼら」(手塚治虫)・・・狂気としての芸術

手塚治虫特集 その1(全2回) 私の名は美倉洋介・・・超売れっ子の流行作家で、社会的にも尊敬される地位を持つ。ただ私にはおかしな性癖が多々あり、それは主として異常性欲なのだが・・・その私は新宿で「バルボラ」に出会う。それは「都会が何千万とい…

日本人ノーベル化学賞受賞者には幼い人が多い

化学者特集 その1(一回置きに掲載します。全3回) 1981年、京都大学出身の福井謙一氏(1918−1998)が、フロンティア理論でノーベル賞を受賞した際、私の師の宇井純氏が、福井氏の意識レベルが相当に遅れている、と評したことがあります。おな…