虚虚実実――ウルトラバイバル

森下礼:環境問題研究家、詩人、エッセイスト。森羅万象、色々な事物を取り上げます。元元は災害に関するブログで、たとえば恋愛なども、広く言えば各人の存続問題であるという点から、災害の一種とも言える、と拡大解釈をする、と言った具合です。

2007-01-01から1ヶ月間の記事一覧

私の畑作作法(土シリーズ その2)

*私の畑作作法(土シリーズ その2) (土シリーズ2回目。全4回。途中インターミッションが2つ入ります。) 雑草と見まがう野菜たち。オブジェはコンポスター → 私の畑作はかれこれ20年の歴史を刻みましたが、現在の畑作作法には幾つかの特異な点があり…

人間活動は土を減らす、大学入試センター試験とソニー

(土シリーズ1回目。全4回。途中インターミッションが入ります。) * *水はよごれる、 土はなくなる。 案外軽視される土(土壌)は、水よりも希少です。ちょっと試算してみました。理科年表(1993年版)で、陸地と海洋の面積比は1:2.42。また…

ブタとオオカミ(私の地政学)――中華思想の一解釈

以前、過去ログ(http://d.hatena.ne.jp/iirei/20060203)で書いた、日本陸軍がモンゴルでソ連陸軍に完敗した「ノモンハン事件」(1939年)で、「ノモンハン」とは、モンゴル国内の地名ではなく、チベットのラマ教法王(ダライ・ラマ)を指すということ…

江原啓之と細木数子(詐欺の系譜)

プロ野球の中村紀洋に似た男が手紙を読み上げる。スタジオには、家長(漁師)を海難事故で失った家族がいて、涙を流しながら、その朗読を聴いている。そして男が読んでいる手紙は、その死んでいる家長と霊的交信をした結果得られたもので、家長の意志そのも…

硫黄島攻防戦は原爆を呼んだか?

*硫黄島攻防戦は原爆を呼んだか? クリント・イーストウッドの硫黄島攻防戦2部作「父親たちの星条旗」「硫黄島からの手紙」が話題を呼んでいますが、この硫黄島攻防戦こそ、太平洋戦争の帰趨を決した戦いでした。日本陸軍中将であった栗林忠道中将は、陸軍…

回転すし屋におけるネタの変遷

*回転すし屋におけるネタの変遷 こはだ粟漬け → 2006年末、スーパーで「こはだ粟漬け」という食材を買ってきました。粟(あわ)の黄色い色が目を引いたからですが、これをインターネットで調べてみたところ、江戸前ではポピュラーな「おせち料理」である…

政治ジョークの切れ味(ソ連・東欧)・オヤジギャグはNG

毎週だいたい木曜日に発売される週刊誌「週刊文春」と「週刊新潮」、私はだいたい「週刊文春」は買いません。というのも、記事の絶対数が少なく(つまり取材をあまりやらない)、その代わりに多いコラムについて、超くだらないコラムを書くコラムニストが、…